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小林ロクロ工芸は岐阜県恵那市で、木と漆のものづくりをしている工房です

電話でのお問い合わせはTEL.0573-26-3139

〒509-7202 岐阜県恵那市東野310-2

工房紹介concept

当工房の木地師

     

小林哲也

1985年生まれ。専門学校卒業後、一般企業にデザイナーとして就職、6年後に退職し、2013年師事し木地師の道へ入る。2014~2016年に東海伝統工芸展に入選、2017年に同展で奨励賞を受賞する。同年、初めて伝統工芸木竹展に入選する。2019年に事故で重傷になり、全治1年かかったものの、現在は木地師の仕事に復帰している。現在は母親と2人と少ない人数ながらも、父の思いを受け継ぎ工程など変えずこだわりを貫いている。師匠である父が数年前に他界、その後は、母と二人三脚で、現在も工房を続けている。

     

木地師の仕事

木地師とは、轆轤(ろくろ)で木材をまわし、専用のかんなで木を削り木の器を作る人です。木地師は、ろくろ師、木地屋とも呼ばれます。木地師は各地に存在しますが、木を求め移住し、各地に広がったとされています。木地師の作った器は、挽き物(ひきもの)といいます。
当工房では、木材から仕入れて乾燥させ、木取り、刃物づくり、ろくろ挽き、漆塗りなど、ほとんどの品はこの工程で作られます。当工房の仕事について、さらにご興味がございましたら、下記サイトをご覧ください。東京書籍さんのサイトで、先代とその仕事が紹介されています。ぜひご覧ください。

学生向け職業検索サイト 「EDU TOWN あしたね」で、故小林一雄の木地師の仕事が紹介されています。

https://ashitane.edutown.jp/job/workers/%E5%B0%8F%E6%9E%97%E4%B8%80%E9%9B%84/
https://ashitane.edutown.jp/      


当工房のこだわり

<当工房のこだわり>
当工房は、ほとんどの商品を、材料の仕入れから完成まで、当工房内でおこないます。こだわりを貫く先代の意志を引き継ぎ、一つ一つ木と向き合い手間暇かけて、器を仕上げています。三代揃って手を抜けない職人気質なもので、より長くお客様に使っていただきたい一心でものづくりに励んでいます。ものにより塗りの回数を増やすとどうなるか、ひと手間加えたらどうなるかなど、まだまだ日々研究をしております。

<漆をおすすめする理由>
当工房では、特に漆製品をおすすめしています。ウレタン製品もございますが、食品衛生法で許可されているものの、化学塗料でありその歴史は浅いものです。もちろん安全ではございますが、ゴミとして残った際に、環境や生物にいいとは言い切れません。その点、漆は天然の塗料です。生のままですとかぶれなどの心配はありますが、乾燥してしまえば問題はなくなり、むしろ木の器にとっては、素晴らしい状態になります。
その素晴らしい点の一つは、硬化です。硬化するには半年から1年と長いです。ただ、完全に硬化すれば、かなりの強度や耐水性を手に入れます。そして、最近わかってきたのが、その抗菌性です。皿に置いたものと比較し、カビが生えにくいということが証明されています。木でいうと、ひのきや杉は抗菌力が強いといわれていますが、今後は、漆の抗菌作用についても期待が高まります。

<塗り直して大切に使ってほしい>
当工房でおこなっている拭き漆の塗り直しは、数百円~で可能です。漆器は大切に使用すれば一生ものになります。漆器が日本人の忘れかけている「ものを大切にする心」を、思い出させてくれる存在になってほしい、そう願っています。


工房のこれまでとと木地師の未来

当工房は、 祖父が木地師だったことがきっかけで、小林ロクロ工芸は誕生しましたが、実は祖父は木地師の直系ではありませんでした。しかしその腕は確かで真の職人といえる技を持っていました。祖父は、師匠から技術を学び、やとわれの木地師として定年まで過ごします。その後、その技術をもとに、父はふるさとの恵那の地で工房を始めました。
今回の新型コロナウイルスなどのように、何度も苦境に立たされましたが、まっすぐを貫き今があるのは、お客様はもちろんのこと、地域のみなさまに支えられたからです。
なかなか厳しい職業で、ホームページや販促物、ネットショップなどすべて、苦手ながらも家族が自作でやっております。時代に合わせて、今できることをやっていきたいと思っています。表示や表現など違和感があるかもしれませんが、温かい目で見てくださると助かります。
今では消えゆく文化に等しい木地師ですが、新しい生活に寄り添い、伝統だけでなく、木の素晴らしさや、森や自然ともに生きる大切さも伝えていきたいです。


    

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